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糖尿病
糖尿病とはどんな病気?
私たちがご飯を食べたり、パンを食べたりすると、元気になり、力仕事などが出来ます。
これらに含まれる主な栄養成分は炭水化物であり、「糖質」です。
この糖質が胃・腸で消化吸収されると「ブドウ糖」になり、そのブドウ糖は血液の中に入っていきます。
この血液中のブドウ糖のことを「血糖」といいます。
血糖は「インシュリン」というホルモンの働きによって、細胞内に取り込まれていきます。すると細胞が元気になり身体を動かすエネルギーを発揮します。
もしインシュリンが欠乏したり、働きが悪くなると、血糖(血液中のブドウ糖)を細胞内にうまく取りこめなくなるので、ブドウ糖は血液中にどんどん溜まる一方です。
この溜まった血液中のブドウ糖の量(血糖値)が限界値(60~110mg/dl)を越えて、過剰になっていきますと、いわゆる糖尿病になります。
現在、糖尿病患者は 1、300万人を越えていると言われていますが、その半分以上の人は治療を受けていません。
その理由は、血糖値が高く、糖尿病を強く疑われる状態でも、自覚症状がほとんどないためです。
症状が出なくても、糖尿病は徐々に進行し、恐ろしい合併症をひきおこします。
糖尿病の本当の怖さは、この合併症です。
長年糖尿病の管理が悪いまま放置すると合併症が徐々に進行します。
合併症には、動脈硬化、網膜症、腎症、神経症などがあります。
また、血糖値がかなり高くなると、昏睡状態に陥ります。
昏睡状態や合併症にならない為にも、早期発見が必要です。
● 糖尿病改善5ミニッツ 自宅でラクにできる「青坂式」糖尿病改善プログラム
糖尿病の種類
Ⅰ型(インスリン依存型)糖尿病
Ⅰ型(インスリン依存型)糖尿病は、主に幼児から15才以下の小児期に、比較的急激に発症することが多く、かつては「若年型糖尿病」とも呼ばれていました。
このタイプの糖尿病の治療には、食事療法・運動療法のほか、インスリンの注射がかかせません。
膵臓β細胞が、なんらかの原因で破壊された結果、インスリンを分泌できなくなり、高血糖として発症します。
Ⅱ型(インスリン非依存型)糖尿病
Ⅱ型(インスリン非依存型)糖尿病は、インスリンの分泌量が低下しているか、インスリンの血糖を下げる作用が弱くなって発症します。
遺伝素因のほかに、エネルギーの過剰摂取や栄養の偏った食生活、運動不足、ストレスが大きくかかわっています。
その治療には、かならずしもインスリンを必要としないもので、日本人の糖尿病の90%を占めています。
このタイプは40才以降に発症することが多いのですが、肥満児の増加と共に10代から発症するケースも増えています。
糖尿病の原因は?
食べ過ぎや、飲み過ぎ、運動不足は、糖尿病の引き金となりますが、それは真の原因ではありません。
糖尿病の真の原因は、糖代謝の異常にあります。
ブドウ糖が大量に余ってしまい、血液中に溜まったり、尿に流れ出てしまいますが、それは体の中で正しく糖が処理されていない、つまり代謝されていないからです。
ブドウ糖が、細胞の中にきちんと入って行って、エネルギーに変わるという、体の自然な作用が働かなくなっているのです。
これが、糖尿病の実態です。
一般に糖尿病とは、血糖値が高い状態が続いていることを言いますが、なぜ血糖値が高い状態が続くかと言うと、糖がきちんと代謝されていないからです。
根本は、糖代謝の異常であるにも関わらず、今の治療はその糖代謝の異常を改善するには至っていないのが現状です。
病院からもらうお薬の量や種類が、年々増えている。効かないから量を増やす。
効かないから種類を変える。
確かに血糖値などの数値は下がってきた。でも体が元気になったような気はしない。
なぜだろう?
数値は下がっているが、薬を飲むのを止めればまた数値は上がるのではないだろうか?
自分はこのまま一生薬を飲み続けるのだろうか?
糖尿病の方のほとんどが、病院で検査をしてもらい、そしてお薬をもらって帰ります。
毎日、毎日、糖尿病の薬を飲んではいるけど、その効果が上がったとはあまり言えません。
血糖値が下がったからと言って、薬をやめると、また数値が上がり始めます。
病院で定期的に検査を受けて、血糖値などの数値を正確に把握して、良いアドバイスをもらうことはとても良い事です。
しかし、なぜ病院の薬では糖尿病を完全に治すことが出来ないのでしょうか?
思うに、今の治療法の大きな問題点は、主に糖尿病の合併症を起こさないようにしているだけだと言うことです。
血糖値をコントロールして進行を遅くしているだけとしか思われないのです。
たとえば、病院でもらう糖尿病薬の効能を見ればよく分かります。
糖尿病治療薬の代表的な薬2つを取り上げてみましょう。
1.α-グルコシダーゼ阻害薬 (商品名:「グルコバイ」「ベイスン」等)
2.スルフォニル尿素薬 (商品名:「オイグルコン」、「ダイアグリコ」、「アマリール」等)
これらの糖尿病の薬は、多少の違いはありますが、基本的には食後の血糖値の上昇を防ぐことなど、
血糖値のコントロールに主眼が置かれています。
確かに、高血糖の状態を防ぐことは大切ですが、あくまでもその場しのぎの治療であることには変わりありません。
なぜなら、これらの薬は、糖の代謝異常を改善している訳ではないからです。
体がきちんと糖を代謝できないから、血糖値が上昇する訳ですよね。
高血糖は、問題の原因ではなく、結果です。
いくら糖尿病の薬を服用して血糖値を下げても、それは結果の対処療法でしかありません。
血糖値を下げ、善玉菌を活発化させるための一つの例
ご飯などの炭水化物や甘いものは唾液中の酵素によって、多糖類(オリゴ糖など)に分解され、小腸においてαアミラーゼにより二糖類に分解され、更に、小腸に在る「α-グルコシダーゼ」という酵素によって単糖類(ブドウ糖など)に分解されて、体内に吸収されます。
分解され吸収されたブドウ糖はエネルギーとなる訳ですが、摂り過ぎると脂肪として体内に蓄えられます。
一方、善玉菌はオリゴ糖を食べて活発に活動します。従ってオリゴ糖の分解を阻止し、分解されるブドウ糖の量を減少させると、オリゴ糖が多量に残存することになるので、それを食べる善玉菌が活発に働き出します。
つまり、ブドウ糖の過剰摂取を防ぐことになり、脂肪として体内に蓄えられる量も減少します。
サラシアは、このオリゴ糖を分解する「α-グルコシダーゼ」の働きを阻止して、ブドウ糖に分解する量を減少させます。
ブドウ糖に分解されなかったオリゴ糖は、善玉菌の餌になり、善玉菌が活発に活動し始めます。
糖尿病は改善できると言われています。
詳しくは⇓⇓
● 大逆転!スーパー糖尿病改善プログラム
(著者:本庄 徹 氏)
糖代謝異常の原因
糖尿病は、糖代謝の異常ですが、そもそもなぜ糖代謝の異常を起こしてしまうのでしょうか?
糖代謝の異常とは、基本的には細胞がブドウ糖を細胞内に取り込めない状態を言います。
ブドウ糖を取り込めない細胞は、栄養というエネルギーをもらえないので、元気がなくなります。
一つ一つの細胞が元気がなくなると、細胞の集合体である、わたしたち自身も元気がなくなります。
糖尿病になると、とにかく体がだるくなって、何もやる気がおきなくなる、肌がカサカサして潤いがなくなってくる、などという症状が現われますが、それも「細胞がブドウ糖を細胞内に取り込めない」ためです。
わたしたちは、物を食べれば自動的に元気になる訳ではありません。
食べた物が、きちんと栄養として体中の60兆個とも言われている一つ一つの細胞にきちんと届くことで、元気になるのです。
でも、栄養が細胞に届かないという糖代謝の異常が起きると、食べても食べても元気にならない、
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細胞内に取り込まれなかったブドウ糖は血液中に大量に余り始める。
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血糖値が上がり、色々な糖尿病の合併症を起こしてしまう。
このように、すべてはこの糖代謝の異常が原因なのですが、どうして糖代謝の異常がおきるのでしょうか?
このことを追求・研究した結果驚くべきことが明らかになりました。
それが、、糖尿病の GTFクロムフェリン理論 です。
GTFとは、「グルコース・トレランス・ファクター」という言葉の、頭文字をとったものです。
G(グルコース)、T(トレランス)、F(ファクター)
日本語では、「 ブドウ糖耐性因子 」と言います。
このGTFは、各細胞の中に存在している物です。
また、糖尿病には、膵臓から分泌されるインシュリン(インスリン)も深く関わっています。
ところで、このGTFは、細胞の中で何をしているかと言うと、
「インシュリンと細胞とを結合させるはたらきをしている」のです。
ご飯を食べると、すい臓からインシュリンが放出されて、糖を代謝する助けをしてくれます。
ですから、食後すぐは血糖値が上がりますが、インシュリンが正常に機能を果たすと、血糖値がまた元に戻ります。
更に、インシュリンの働きを詳しく調べてみると興味深いことが分かります。
実は、インシュリンは各細胞と結合して初めてその役割を果たすということです。
ちょうど、インシュリンが鍵で、細胞の表面にある、インシュリン受容体(レセプター)と呼ばれる部分が鍵穴になります。
インシュリンという鍵が、細胞の鍵穴に差し込まれると、いわば細胞のドアが開き、そのドアからブドウ糖が細胞内に入っていけるようになります。
そして、細胞が栄養をもらい、我々は元気になれるのです。血糖値も正常に下がります。
このように、インシュリンと各細胞の表面にある、インシュリン受容体が結合して初めて、正常に我々の体が機能します。
つまり、糖が代謝されるのです。そして、このGTFこそは、そのインシュリンとインシュリン受容体を結合させ、扉を開くようにさせている成分なのです。
GTFは糖を代謝させる上で重要な役割を担っています。
GTFが、インシュリンとインシュリン受容体を互いに引き合うようにさせ、
結合力を高めているのです。
GTFの発見は、
1957年、アメリカの農務省人間学栄養研究所の理事をしていたウォルター・メルツ博士が、豚の腎臓からそれを発見しました。
では、GTFが糖代謝に必要な物であることは分かりましたが、もしGTFが細胞の中に存在しなければ、どうなるでしょう?
GTFのおかげで、インシュリンと細胞膜上のインシュリン受容体が結合できる訳だから、
GTFがなければ、
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インシュリンとインシュリン受容体は結合しない。
⇒⇒
結合しないので、扉が開かない。
⇒⇒
扉が開かないので、ブドウ糖が細胞の中に入れない。
⇒⇒
中に入れないので、ブドウ糖は血液中に余る。
⇒⇒
ブドウ糖が血液中に余るということは、高血糖になる。
⇒⇒
高血糖が続くということは
⇒⇒
糖尿病になる。
と、このようにつながってきます。
つまり、糖尿病の本当の原因は、「GTFの不足」 だったことがわかりました。
かつては、糖尿病の人は、インシュリンの量が足りないと考えられていました。
しかし、どうやらそうではない、ということに最近気付くようになってきました。
多くの患者さんは、インシュリンはしっかりとすい臓から分泌されているのです。
分泌されているのに、血糖値は下がらない。それはなぜだ?となってきた訳です。
ところで、扉を開ける鍵を持っていても、鍵穴に差し込まないと扉は開きません。
同じように、
インシュリン(鍵)がすい臓から分泌していても、細胞膜上にあるインシュリン受容体(鍵穴)と結合しないと、ブドウ糖が入っていける扉は開かないのです。
問題は、そこにあったんですね。
インシュリンとインシュリン受容体が結合しないことにあったんです。
この状態を、「インシュリンが元気がない」とか、
「インシュリン受容体が元気がない」と表現する場合もあります。
元気なインシュリンは、インシュリン受容体と結合しやすいのですが、元気がないと結合しません。
同じく、インシュリン受容体が元気がないと、インシュリンを受け付けなくなり、はねつけてしまいます。
インシュリンが元気がない⇒インシュリン受容体が元気がない⇒両方とも元気がない。
こういうパターンが考えられます。
なぜその片方、あるいは両方が元気をなくしてしまうのでしょうか。なぜ結合しないのでしょうか。
それは、GTFが不足しているからでしたね。
では、なぜ、このGTFが不足するのでしょうか?
そこが糖尿病克服のポイントになってきます。
GTFが不足する理由
GTFの不足が、インシュリンとインシュリン受容体の元気を奪い、それが糖代謝の異常を起こす、
ということでしたが、ではなぜ体内のGTFが不足してしまうのでしょうか?
GTFは、3つの成分 【三価クロム、ビタミン、アミノ酸】 が組み合わさってできた物です。
主に、この3つが組み合わさって、細胞内でGTFが作られます。
この内、重要なものが、「三価クロム」です。
この三価クロムは、私たち人間に必要な微量元素の一つなのです。
クロムがなければ、我々は生きていけません。糖の代謝に必要なGTFの主成分であるクロムは、今現代人が最も必要としている成分の一つです。
なぜなら、現代人は慢性的なクロム不足に陥っているからです。
最近行なわれた調査及び臨床実験では、糖尿病2型の患者の血清中には、クロムの量が、なんと正常な人の半分程しかないことが分かりました。
そこで、糖尿病の方に、その不足しているクロムを毎日摂取してもらったところ、約90%の方の空腹時血糖値、食後血糖値の両方に改善がみられたということです。
そして、疲労を感じる、口の渇き、多尿、といった糖尿病特有の症状が、同じく約90%程改善したという結果が得られたそうです。
つまり、クロムを摂取することにより、体内でGTFが作られ、糖代謝が正常になったということですね。
まとめると、糖尿病の発症までのパターンは、
クロムが足りない ⇒ GTFが作られない⇒ 糖代謝の異常(糖尿病)が起きる。
つまり、GTFが不足する理由は、主要成分であるクロムの不足であることがわかりました。
では、なぜクロムが不足するのでしょうか?
クロムが不足する訳
クロムが不足する理由として、以下の4つが考えられえます。
1. 穀類に含まれているクロムは、精製する過程でほとんど失われてしまいます。
つまり、食パンや白米などの精製品は、穀類といえどもほとんどクロムは含まれて
いないと言えます。精製品ばかり食べている、わたしたちの今の食生活そのものが、
クロムの不足を助長していることになるのです。
2. 食物を食べても、サプリメントを飲んでも、クロムは体内に吸収されにくいのです。
3. 加齢、年齢と共に、体内のクロム量がどんどん減っていきます。
4. ストレスによって、クロム量が減少します。
クロムの栄養について
■クロムとは
chromium クロムは18世紀にシベリアで発見された元素で、通常、3価クロム、6価クロムの状態で存在します。
自然界に存在するクロムはほとんどが3価クロムで、6価クロムは人為的に産出されます。6価クロムには強い酸化作用があり、毒性が強く、クロムメッキ工場等で6価クロムによる中毒が発生した事例がありました。
人間の組織中や食品中のクロム含有量は極めて少ないのですが、生体内では、糖質代謝、コレステロール代謝、結合組織代謝、たんぱく質代謝の維持に関係しています。
■クロムの化学的特性
クロムは元素記号Cr、原子番号24、原子量52.00で、銀白色の金属です。常温では安定しているため、空気中や水中において錆びることはありません。また、塩酸、希硫酸に溶けます。
■クロムの吸収
食品中に存在するクロムのほとんどは3価クロムです。
摂取した3価クロムの吸収率はとても低く、0.5~2%と見積もられています 。主に小腸で吸収されますが、その腸管吸収メカニズムは明らかになっていません。
生体内に存在するクロムの量は極微量ですが 、インスリン作用を増強し、正常な糖質代謝、コレステロール代謝、結合組織代謝、たんぱく質代謝の維持に関係しています。
■クロムの栄養と働き
クロムはインスリンの働きを助ける「耐糖因子」の構成成分であり、糖・脂質代謝に欠かせないミネラルです。
クロムが欠乏すると、インスリンの感受性の低下が報告されています。又、一部の糖尿病患者ではクロム濃度の低値、クロム投与による耐糖能の改善などが報告されています。
■クロムの主な働き
体内におけるクロムの働きは、
① インスリン作用の増強
② コレステロール値の低下
③ HDL-コレステロール値の上昇などがあります。
■クロムの栄養所要量
クロームの所要量は以下の通りです
クロムの推奨量
成人男性 40μg
成人女性 30μg
妊婦 特に付加する必要はありません
授乳婦 特に付加する必要はありません
■クロム不足はどのようにして起こるのか?
クロムは加齢とともに体内の含量が減少する唯一のミネラルですが 、通常の食生活ではクロム不足が問題となることはありません。
クロムを全く含まない完全静脈栄養や、高カロリー輸液を施行すると、耐糖能異常を引き起こしますが、塩化クロムの補給により症状は改善されます。
■クロムが不足すると、どのような症状が起こるのか?
クロムが不足すると、インスリン感受性の低下、窒素代謝異常、体重減少、末梢神経障害、昏迷、角膜障害などが起こります。
■クロム過剰摂取のリスク
通常の食事から摂取されるクロムは毒性の低い3価クロムで、吸収率も低いため、過剰症が問題となることはあまりありませんが、長期間にわたる過剰摂取では、嘔吐、下痢、腹痛、腎尿細管障害、肝障害、造血障害、中枢神経障害が起こる可能性があります。
また、6価クロムは毒性が強く、皮膚炎や肺がんの原因となります。
■クロムには、過剰症状と欠乏症があります。
| 項 目 | クロムにおける具体的な症状 |
| クロム過剰症 | 遺伝毒性、発がん性、生殖機能障害 |
| クロム欠乏症 | 成長、生殖能の低下、および寿命の低下 |
クロムの栄養が多く含まれている食品
■クロムが多く含まれている食品について
| 干しひじき | わかめ(乾) | まいわし(丸干し) | 穴子 | あさり | ベーコン | ボンレスハム |
| 270μg | 100μg | 76μg | 48μg | 45μg | 39μg | 38μg |
<参考>

